くらし情報『病院嫌い、薬嫌い…長女が明かす永六輔さんの通院当時』

2018年10月27日 06:00

病院嫌い、薬嫌い…長女が明かす永六輔さんの通院当時

病院嫌い、薬嫌い…長女が明かす永六輔さんの通院当時


「父のモットーは“楽しくなければ嫌”ということ。車いすを選ぶにしても『どんなのがある?』と好奇心旺盛で、展示場で目を輝かせている。介護生活でも私たち家族は常に、どうすれば父を楽しませられるかを考えていました」

こう語るのは、映画エッセイストの永千絵さん(59)。千絵さんは昭和を代表するマルチタレント・永六輔さんの長女。約10年にわたる笑いと涙の介護の日々を『父「永六輔」を看取る』(宝島社)にもつづっている。妹はフリーアナウンサー・永麻理さん(57)だ。

介護に関する最初の課題は、“病院嫌い、薬嫌いの六輔さんをどうなだめるか”だった。病気の前兆が表れたのは’08年。
千絵さんは、ラジオから流れてくる父のトークに異変を感じたという。

「立て板に水だった父が言葉に詰まるようになって……。すぐに長年交流のある主治医の鎌田實先生に電話したら、神経内科医の先生を紹介していただき、パーキンソン症候群の可能性を告げられました。ただ、担当医の先生からは『永さん、とにかく仕事は続けましょう』と言われたんです」

’02年に母・昌子さんが逝去して以来、一人暮らしをしていた六輔さん。

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