2018年11月8日 11:00
自営業の夫が死んだら、妻に入るお金を把握できていますか?
「夫がある日突然、事故や病気で亡くなったらどうしよう」と、不安に思う妻は多い。夫の死後、喪主として葬儀を仕切り、身の回りの物を処分したり、手続きをしたりと、やることがたくさんある。その間、食べていかなければならないので、悲しんでばかりもいられないのが本音だろう。
「何から手をつけていいのかわからない、という声をよく聞きます。お葬式でかかった費用の清算、扶養されていれば年金の手続き、健康保険の名義変更、預貯金、民間の保険の解約の手続きなどをしますが、国や勤め先などから、もらえるお金があるのを知らないで、余計なお金を使うケースを見かけます。手続きがスムーズにできるように事前に知っておきましょう」
そうアドバイスするのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。まず夫が国民健康保険に加入している自営業者であれば、葬儀代にプラスできるお金「葬祭費」として、自治体から3万~5万円がもらえる(死後2年以内に手続きをする必要があり)。
そして大事なのは、夫が死んでから月々の収入がどのくらい少なくなるのか把握すること。
「夫が会社員か自営業か、高校を卒業するまでの子どもがいるのかどうか、条件によって遺族年金の種類や受取額が異なります。