「夫がある日突然、事故や病気で亡くなったらどうしよう」と、不安に思う妻は多い。夫の死後、喪主として葬儀を仕切り、身の回りの物を処分したり、手続きをしたりと、やることがたくさんある。その間、食べていかなければならないので、悲しんでばかりもいられないのが本音だろう。
「何から手をつけていいのかわからない、という声をよく聞きます。お葬式でかかった費用の清算、扶養されていれば年金の手続き、健康保険の名義変更、預貯金、民間の保険の解約の手続きなどをしますが、国や勤め先などから、もらえるお金があるのを知らないで、余計なお金を使うケースを見かけます。手続きがスムーズにできるように事前に知っておきましょう」
そうアドバイスするのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。「夫が死んだらもらえるお金」全リストは次のとおりだ。
【1】制度=埋葬料/手続き先=健康保険/受給要件、対象=葬儀を行った人に対して支払われる。
【2】制度=葬祭費/手続き先=国民健康保険/受給要件、対象=葬儀を行った人に対して支払われる。
【3】制度=遺族基礎年金/手続き先=国民年金/受給要件、対象=18歳未満の子どもがいる配偶者と子ども。