絶好調の『相棒』に暗雲?「シャブ山シャブ子」めぐり大論争
は自身のブログで、作中で取調べ中の刑事が発する「本人の責任能力は問えない可能性があります」というセリフに言及したうえで次のように訴えた。
《薬物依存症はれっきとした精神疾患であり、懸命に治療に向き合っている人達がいます。薬物依存症者のご家族も、心労を抱えながらも前向きに生き、当事者の回復を願っています。にもかかわらず、薬物依存症者が平気で殺人を犯すような人物に描かれ、さらにそれが罪にも問われず、逃げ伸びているかのような演出は、いくらフィクションドラマだからと言って、看過してよいこととは思えません》
高視聴率と引き換えに、薬物依存症者への偏見を助長してしまうことになった『相棒』。テレビ局関係者もため息混じりに語る。
「先日NHKで放送されたドラマ『フェイクニュース』のように、エンターテイメントでありながら社会的な問題に切り込む作品が大きなトレンドになっています。そんな中で『相棒』が薬物依存症者をステレオタイプに描いてしまったのは非常に残念でした。長期シリーズですから、今後の作品内で薬物問題を正確に取り上げるなど、汚名返上に期待したいですね」
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