くらし情報『樹木希林さん「生きていたらね…」共演者明かす最後の芝居』

2018年12月17日 06:00

樹木希林さん「生きていたらね…」共演者明かす最後の芝居

樹木希林さん「生きていたらね…」共演者明かす最後の芝居


「私が出演する映画で、祖母役に樹木希林さんが決まったとドリス・デリエ監督から聞いてうれしくて大興奮しました。ただその後、監督から『ただ条件があるの』と聞かされて……。希林さんの出された条件、それは『(私が)生きていたらね』だったんです」

そう振り返るのは、ドイツをはじめ海外で活躍する舞踏家・ダンサーの入月絢さん。’08年にドイツで公開された映画『HANAMI』に準主役のミステリアスな日本人少女でダンサー役として出演。

その続編に、尊敬する希林さんとの共演を喜んだ入月さんだが、その条件を聞いて息をのんだ。希林さんが、人生最後の撮影に臨んだのが、この映画『満開の桜と妖精』(来年3月にドイツで公開。日本では配給会社が未定)だった。

遺作となる映画で共演を果たした入月さんが、本誌に貴重な撮影時の思い出を語ってくれた。


「初めての出会いは、庭園の美しい旅館の廊下でした。西日が差しこむ7月10日午後3時ごろ、希林さんの撮影終わりを待ってご挨拶したんです。思っていたよりも、小さくか弱くて、歩くのもつえを突かれてゆっくりで大変そうでした。『孫役の……』とご挨拶をすると、『そうね、こんにちは』と、パッと優しい笑顔になられて。

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