2018年12月25日 06:00
「時間と場所だけ教えて」安住アナが見た樹木希林さん
今年も多くの偉大なスターが、たくさんの思い出をわれわれに残してこの世を去った。そんな故人と親交が深かった方々から届いた、愛あふれるラストメッセージを紹介。題して、「大好きなあなたへ最後のラブレター」――在りし日の姿に、心からの哀悼の意を表して。
■樹木希林さん(享年75・女優・9月15日没)へ。安住紳一郎(45・アナウンサー)
樹木さんが亡くなってから、残された言葉を探すようになりました。
新聞や週刊誌にも“樹木語録”の記事をよく見かけます。でもそこで見つけたのは「えっ、わたしの話で救われる人がいる?それは依存症というものよ」という言葉でした。
樹木さんと初めてお会いしたのは7年前。
鹿児島でのロケでした。
「飛行機もホテルも車も、いっさい手配しないで。私、ジパング俱楽部の会員だから。メークもスタイリストもいらないわ。時間と場所だけ教えて」
自分でできることは何でもやる。そんな樹木さんの話のなかには、いつも“生身の言葉”があふれていました。名人落語家のように冗舌に語る“芸能界こぼれ話”には年の離れたスタッフも大笑い。
ロケが始まると「あなた、私に聞きたいことたくさんあるでしょ。