2018年12月28日 16:00
奥田瑛二 津川雅彦さんとの思い出「本になるくらいある」
今年も多くの偉大なスターが、たくさんの思い出をわれわれに残してこの世を去った。そんな故人と親交が深かった方々から届いた、愛あふれるラストメッセージを紹介。題して、「大好きなあなたへ最後のラブレター」――在りし日の姿に、心からの哀悼の意を表して。
■朝丘雪路さん(享年82・女優・4月27日没)、津川雅彦さん(享年78・俳優・8月4日没)へ。奥田瑛二(68・俳優)
お別れの会で津川さんと朝丘さんの写真が並んでいるのを見たとき、思わず「なんだか不思議な感じがしますね」と声をかけてしまいました。それくらい一緒にいる姿を周りに見せないご夫婦でした。
でも、津川さんの事業が立ち行かなくなったとき、それを助けたのはほかでもない朝丘さんです。津川さんは、泣きながら「ありがとう、雪江(朝丘さんの本名)」とおっしゃっていましたね。
その場にいた僕は、お2人が強い信頼関係で結ばれていたことを知っています。
僕と津川さんの付き合いはもう40年以上。弔事を読ませていただくことになり、筆をとったものの、思い出が次々とあふれ出してきて、どうにもまとまらない。カミさんには「ちゃんと紙にしたためなさい」と言われたんですが、どうしてもできませんでした。