2019年1月21日 11:00
溝端淳平感じる悔しさ「なんで俺、出てないんだろう?」
「時代劇の面白さは日常からいちばん遠い存在を演じられること。役者をやっているうえで、歴史を伝えていくという意義も感じます」
ここ数年、時代劇への出演が相次ぐ溝端淳平(29)。昨年だけでも、舞台『魔界転生』で天草四郎役を演じ、NHK BS時代劇『立花登青春手控え3』で主演。そして、年末から全国公開中の新作映画『輪違屋糸里京女たちの幕末』では、多くの名優が演じてきた新選組の土方歳三を演じている。
「土方といえば冷徹な男という印象だと思いますが、本作では彼がそうなる前の、コンプレックスを抱く野心家という部分を前面に出しました。土方の気持ちは理解できますよ。僕自身も田舎者で、東京になめられたくないという反骨心は今でもありますから(笑)」(溝端・以下同)
京都撮影所では、ベテランのスタッフとの交流も楽しみの一つに。
「『また帰ってこられたね』と温かく迎えてくださるので、それがうれしいです。
いま、年々時代劇が減っていくなかで、ベテランスタッフはどんどん引退していく。若手の育成のためにも、僕らのような若い俳優が時代劇を愛し、守っていくことが大事だと思いますね」
溝端といえば、デビュー当時からアイドル的な人気を誇ったが、意外にも、その容姿のせいで役がこないこともあったという。