2019年5月3日 11:00
「眞子さまの結婚制約は違憲」憲法学者が語る小室圭さん問題
令和へと持ち越された、眞子さまと小室圭さんのご結婚延期問題。憲法学者で『憲法と天皇制』(岩波書店)などの著作がある横田耕一・九州大学名誉教授が語る、この問題についての見解とは?
■
根本的に、皇族に人権を認めるかについては議論がありますが、私は認めるという立場です。よって皇族女子の結婚は自由でいいと考えます。
結婚は、あくまでもご本人たちの自由意思によります。お相手の小室圭さんについて色々言われているからといって、お二人の結婚に何らかの制約をすることは憲法違反となるのです。
現在の皇室典範では、皇族男子は皇室会議を経て結婚となります。しかし、皇族女子の場合は皇室会議の必要もありません。
象徴天皇制において「象徴」とされるのはあくまで天皇だけで、皇族はそれに含まないというのが私の考えです。
眞子さまの結婚に関しても、皇族という概念を持ち出す必要はなく、あくまで個人のこととして扱われると思います。
昨年11月の会見で秋篠宮殿下が《多くの人に納得してもらい喜んでもらう状況》を求められましたが、法律上の問題でいえば“国民の理解”も必要ありません。
ただ、内親王である眞子さまの結婚に際しては、元皇族の品位を保つという名目で1億円以上の一時金が支払われることになっています。