2019年5月22日 17:51
Uberの高評価ドライバー ソマリア内戦中の犯罪者だった
(写真:ロイター/アフロ)
米バージニア州で、タクシー配車サービス「Uber」のドライバーとして働いていた男性に恐ろしい過去があったことが裁判で明らかとなった。
今週火曜、同州の連邦裁判所は、タクシードライバーのユスフ・アブディ・アリに対し、原告のソマリア人ファルハン・タニ・ウォーファーさんへ50万ドル(約5,520万円)の損害賠償を命じた。
アリはソマリア国軍の元大佐で、ソマリア内戦が始まった頃に、ウォーファーさんに対し激しい拷問を加えた罪で起訴されていた。 1987年、ウォーファーさんはアリが指揮する部隊によって誘拐され、その後数カ月に渡り、厳しい尋問や拷問を受けた。
訴状によると、ウォーファーさんは両手両足を背中で縛り上げる、「ミグ」と呼ばれる非常に苦痛の大きなスタイルで拘束され、何度も殴られたり銃で撃たれたりしたという。衰弱し、死に場所に放置されたウォーファーさんは墓堀人を買収することでなんとか逃げだし、生き延びることができた。
BBCによると、アリは1992年、カナダ放送協会が制作したドキュメンタリー番組に映り込んでいたことから戦犯であると認識されたという。当時、アリはトロントで警備員として働いていたが、放送直後に「深刻な人権侵害」