2020年5月18日 11:00
中村倫也「女性は“問題児な月曜日”のような男がお好み?」
(撮影:荒木勇人)
「最初、7つの人格を演じると聞いたときは、そんな無茶な!?とびっくり(笑)。でも、描かれる世界は日常のささやかなことで、非常に素敵だなと心が動きました」
そう話すのは、映画『水曜日が消えた』(近日公開)で、一人7役に挑んだ中村倫也(33)。少年時代の交通事故の後遺症で、1つの体の中で曜日ごとに7つの人格が入れ替わる“7人の僕”を演じている。
これまで数々の難役を演じてきたが、これほどの数を演じ分けるのは初めてのこと。髪形や服装だけでなく、しゃべり方や動きなど細部にわたってこだわった役づくりで、とくに心がけたのは親近感だという。
「7人それぞれが画面に出ただけで『違う人だ!』と思ってもらうのはもちろんのこと、“こういう人いるな”というような生っぽさを出せたらいいな、と。それぞれの人格の生活感みたいなところを意識して演じるのが楽しかったです」
主人公の火曜日は、真面目で気弱な“学級委員長”タイプ。本人の性格は何曜日に近い?
「“職人気質のイラストレーターの木曜日”も、“おしゃべり好きの社交派オタクの土曜日”も、7曜日全部が少しずつ入っています。
たぶん、一貫性がないのが人間なんですよ。