くらし情報『京大・藤井教授「コロナ対策“58兆円真水”すら張り子の虎の懸念」』

2020年6月16日 11:00

京大・藤井教授「コロナ対策“58兆円真水”すら張り子の虎の懸念」

京大・藤井教授「コロナ対策“58兆円真水”すら張り子の虎の懸念」


「事業規模は230兆円を超えるものとなります。GDPの4割に上る、世界最大の対策によって、この100年に一度の危機から、日本経済を守り抜いてまいります」

5月27日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応する第2次補正予算についてこう胸を張った安倍晋三首相。4月に編成された第1次補正予算などとあわせると、“世界最大規模”のコロナ対策費になると、喧伝しているがーー。

経済学者で「暮らしと経済研究室」の山家悠紀夫代表は指摘する。

「首相が強調している“事業規模”とは、そもそも“絵に描いた餅”です。この政策を実行すれば、民間の金融機関や企業が資金を出すだろう、という想定で積み上げられた日本独特の数字です」

もっとも重視されるべき数字は国が財政支出する「真水」といわれる部分だという。

「需要を喚起したり、国内マーケットに直接注入されたりして、経済を押し上げる効果がある予算です。海外で支援策を事業規模で示している国はありません。
基本的に、経済対策は“真水”で示されます。安倍政権の経済政策は誇大宣伝に近い」(山家さん)

第1次補正予算で計上された“真水”の部分は、一律10万円の給付金や、中小企業や自営業者に給付する最大200万円の「持続化給付金」

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