2020年6月12日 06:00
小池百合子緊急インタビュー 本誌に語ったコロナ第二波への備え
「スピード感」。本誌のインタビューで、都知事は何度もこの言葉を繰り返した。政界という荒波をくぐりぬけて、首都のトップにのぼりつめるにいたったのは、好機はもちろん危機であっても、迅速に動き、先手を打ってきたからだ。
都知事は、後手後手と批判されている政府のコロナ対策にも先駆けて都政を動かし、一定の効果を生んできている。そこに来襲が懸念される「第2波」――。
都知事は、恐るべき敵を抑え込めるだろうか。
「どんなときも前向きに『この試練を乗り越えれば成長できる』と思うことができれば、人間、強いものです。私自身、これまでの人生のいろんな局面で“崖から飛び降りる”覚悟で挑戦してきました」
17年2月の本誌インタビューでの都知事の言葉だ。
52年7月15日、兵庫県芦屋市で生まれた彼女の中学時代のあだ名は「ラージ」。スラリとした長身だったことからついたニックネームだが、その後の人生でも彼女は常に、崖から飛び降りる覚悟で“ラージ”な決断をしている。
17歳のとき、石油商をしていた父・勇二郎さんが衆院選に立候補。自宅に多くの人が出入りすることで、別棟で暮らすことになった小池都知事は母・恵美子さんにこう尋ねた。