くらし情報『「助産師として私が救う」16万超の中絶される命を守る決意』

2020年7月6日 11:00

「助産師として私が救う」16万超の中絶される命を守る決意

「助産師として私が救う」16万超の中絶される命を守る決意


思いがけず妊娠してしまった女性や、生まれてきた子を育てることができない母親など、妊娠や育児に悩む女性たちが24時間365日、いつでも駆け込める相談窓口、それが「小さないのちのドア」だ。助産師の永原郁子さんが院長を務める「マナ助産院」の裏手、人目につきにくいようにして、そのドアはある。18年9月の設立以来、毎月20~30件のペースで、さまざまな新しい悩みが寄せられてきた。

永原さんが助産師を目指し、そして、多くの女性の悩みに寄り添う存在をめざした背景には、熱い思いがあった。

「かつてのお産は『産婆』と呼ばれた助産師がそれぞれの家に来て赤ちゃんを取り上げる、それが一般的でした。それが、私が生まれた昭和30年代には病院での出産が増え、その数が逆転します。でも、うちは私も含めてきょうだい全員が、お産婆さんに家に来てもらって、自宅で生まれたんです。田舎町を母はいつも自転車で移動してました。
その母が、ある家の前では必ず自転車を一度、降りる。お辞儀こそしませんけど、そこだけは自転車を押して歩くんです。『なんで、あんなことしてたん?』って聞いたら、当然のことと言わんばかりに『あんたたちを取り上げてくれた人の家だからよ』って。

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