2020年8月13日 11:00
コロナ抜け毛対策に!「天皇の理髪師」語る伝統の頭皮ケア術
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「天皇陛下のご理髪を担当してまもなくのことです。シャンプーの方法についてお尋ねがあり、私が丁寧にお伝えすると、陛下はたいへん喜んでくださいました」
そう語るのは、1882年創業のサロン「ヘアドレッシングOHBA」の4代目の大場隆吉さん。
大場さんは’07年から約10年にわたって上皇陛下(当時は天皇)と天皇陛下(当時は皇太子)の御理髪掛を担当。東宮御所の改修工事が行われていた’08年ごろの1年間は、天皇陛下が大場さんのサロンに通われていたこともある。
「天皇陛下は当時、ご病気(十二指腸ポリープの手術)をされたこともあり頭皮が硬く、御髪がいつもよりも少し細くなっていました。肩や首のこりもおありで、日々のお務めへの責任感や忙しさが原因のように感じました。
そこで陛下に、少しでもお楽になればと頭皮ケアについてご提案したところ、了解くださり、私の『セルレーション』という“触れる施術”を受けていただきました。以後、ご用のあるごとに陛下のお時間の許す限りご所望いただき、終わるといつも『頭がスッキリして疲れがとれました』と笑顔で声をかけてくださいました」