2020年8月26日 18:04
「コロナは陰謀」…“偽情報”信じた男性の妻が感染して死亡
新型コロナウイルスは“でっち上げ”という虚偽の主張を信じていた、米・フロリダ州に住むブライアン・リー・ヒッチェンズさん。ブライアンさんの妻・エリンさんがウイルスに感染、死亡したとBBCニュースが報じた。
夫妻は、ネット上で発信される新型ウイルスについての様々な主張を信じていた。新型コロナウイルスについてブライアンさんはBBCの取材に対し、「政府が国民の注意をそらすために利用しているのではないかと考えていた」「あるいは、5Gの電波と関係があると思っていた」と答えている。
新型コロナウイルスの感染が拡大し始めたころ、ブライアンさんはソーシャル・ディスタンスを守ることなく、マスクも着用せずタクシードライバーとしての仕事を行っていた。そして5月初旬に二人そろって体調が悪化、その際も適切な治療を受けなかった。その後コロナと診断されたが、罹患して初めてブライアンさんは新型ウイルスが虚偽の情報ではなかったと認識。ブライアンさんは回復するも、エリンさんは新型コロナウイルス感染に関連する心臓病で8月に入り帰らぬ人となった。
ブライアンさんは「ガイドラインに初めから耳を傾けていればよかった」とし、エリンさん許しを乞いたいとBBCに明かしている。