2020年10月19日 06:00
美智子さま「震災のヒマワリ」お引っ越し先の庭でもお育てに
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《贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に》
上皇陛下が’19年1月の歌会始で詠まれた和歌である。
上皇ご夫妻は’05年、阪神・淡路大震災から10年の追悼式典に出席した際、震災で姉を亡くした少女からヒマワリの種をもらい、お住まいの御所の庭で毎年育てられてきた。
このヒマワリは、復興の象徴となっている「はるかのひまわり」だった。阪神・淡路大震災で亡くなった、はるかさんという小学生の女の子の自宅跡に咲いたヒマワリの花に由来するもので、震災の記憶の継承のため、全国に広められている。
上皇ご夫妻は今年3月末に、皇居から高輪の仙洞仮御所にお住まいを移られたが、このヒマワリが実は、お引っ越し先でも育てられているというのだ。
9月11日に皇居内の宮内庁病院を訪問された美智子さま。この日が実に5カ月ぶりの外出だった。
「新型コロナの感染拡大防止のため、国民が外出自粛を強いられるなかで、美智子さまも外出を控えられてきました。
高輪の仙洞仮御所の庭を毎日、朝夕2回、上皇陛下とお二人で散策されるのが日課となっています。庭の花々にまつわる思い出を、お二人で話されているといいます」