2020年10月25日 15:50
ポップな心霊論「もしも霊感のある人が幽霊になったら…」
(イラスト:マユボンヌ)
その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(29)。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【もしも、霊感のある人が幽霊になったら……】
僕は、幽霊ってすごく孤独だろうなと思います。
生きている人に気付いてもらえないのはもちろん、幽霊同士でも、お互いの存在を確認できないみたいで。複数の幽霊がいる場所でも、会話したり、なにかコミュニケーションを取ったりしているところを、一度も見たことがないんです。
だからこそ、ポルターガイストを起こして必死にアピールしてみたり、僕みたいに“見える人”を見付けると、すぐついて行っちゃったりするんでしょうけどね。
ただ、霊感のある人が幽霊になった場合は、少し勝手が違うようです。僕の先輩芸人、スマイルシーサーのヤースーさんは、ご自身もかなり“見える人”なんですが、それ以上に、おばあちゃんの霊感がすごかったらしいんです。
そのおばあちゃんは、亡くなったあと幽霊になって、ヤースーさんの背後にくっついてくれてるんですけど、今でもちゃんとほかの幽霊が見えてるそうなんです。