くらし情報『近所の人は減刑の嘆願書を検討…神戸市祖母介護殺人の悲哀』

2020年11月12日 06:00

近所の人は減刑の嘆願書を検討…神戸市祖母介護殺人の悲哀

近所の人は減刑の嘆願書を検討…神戸市祖母介護殺人の悲哀


「A子ちゃんが、笑顔でおばあちゃんの車いすを押している姿を見かけたことがあります。本当は自殺したくなるほどつらい思いをしていたのに、無理やり明るく見せようと思うたんかな……。あの笑顔を思い起こすだけで胸が痛みます。おばあちゃんの面倒をみていたのは彼女だけだったと近所の人間は知っていますから、みんなで減刑の嘆願書を出そうかと話し合っていたんです」(近所の住民)

昨年10月、兵庫県神戸市内の自宅で、介護中の90歳の祖母を殺害した元幼稚園教諭・A子(22)の判決が9月18日、神戸地裁で言い渡された。懲役3年執行猶予5年。

社会人1年目で、当時21歳だったA子は、なぜ大好きだった祖母を手にかけてしまったのかーー。神戸市須磨区にある事件現場を取材した。

「おばあちゃんの家の近くには3人の子ども、A子ちゃんにとって父親、伯父、叔母が住んでいます。
でも、おばあちゃんの家に出入りしていたのはA子ちゃんだけだったと思います。一度、おばあちゃんが自宅前の坂道で転んだことがあり、近所の人が『徘徊もあるし、施設に入れたほうがいいのでは』と親族に話したら『施設や病院ではなく、最期は家でみとりたい』と言い返されたそう。

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