ーー近年はプロデュースも手がけるようになった俳優・山田孝之(37)。その理由の1つは、“日本の俳優をとりまく環境を変えていきたい”という強い思いがあったからだという。
具体的には13年前、24歳ごろから、小栗旬くんら同世代の仲間たちと“映画界やエンタメ界をよりよくするために何かしなければいけない”と、話し合うようになりました。なぜこの世代が問題意識を持つようになったのかは、正直よくわからないのですが……。飲んで話していると、みんな同じようなことで悩んでいることがわかってきたんです。
先日、僕が俳優のためのユニオンを結成することを考えているという報道があり、驚きました。俳優のための組合が必要と主張する仲間がいるのも確かなのですが、僕が考えているのはプロデューサーとして環境を変えていきたいということだったからです。
プロデューサーであれば、撮影現場での労働時間や睡眠時間も決めることができるし、さらに儲かったときの利益の分配のルールも作ることができます。
当時もいまも改善されていないのですが、問題点としてわかりやすいのは“慢性的な睡眠不足”でしょうか。もちろんこの問題はお金とも関わっています。