2020年12月7日 15:50
古代エジプト神話の世界が体験できる美術展が日本上陸
「デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラ・マスク」
話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、世界有数のエジプトコレクションを誇る国立ベルリン・エジプト博物館所蔵の名品を展示する「古代エジプト展」へ行ってきました。
■特別展「古代エジプト展天地創造の神話」’21年4月4日まで江戸東京博物館にて開催中。京都、静岡、東京・八王子市にも巡回。
古代エジプトに関連した展示会は世界中で人気ですが、本展は天地創造の神話を題材にしており、類をみない展覧会となっています。約130点の展示のうち、日本初公開は100点以上!
第1章「天地創造と神々の世界」では、古代エジプトで最も知られる『オシリス神話』をモチーフにした小像が並びます。注目は神話上のエジプト最初の王オシリスと妻イシスの像。
神話ではオシリスは弟に殺害されてしまいますが、イシスの手でミイラとなって復活します。
オシリスの彫像がミイラ姿なのはそのためだと知ると、がぜん興味がわいてきます。
第2章「ファラオと宇宙の秩序」の見どころは、宗教改革によって個性的な芸術が花開いたアマルナ時代(前1351〜前1334年ごろ)