くらし情報『荻原博子さん語る「高齢者の医療費増」…負担どれほど増える?』

2021年2月19日 15:50

荻原博子さん語る「高齢者の医療費増」…負担どれほど増える?

荻原博子さん語る「高齢者の医療費増」…負担どれほど増える?


一定の収入がある75歳以上の人が病院に支払う医療費を2割に引き上げる「医療制度改革関連法案」が2月5日、閣議決定された。2割負担になるのは、単身世帯で年収200万円以上、夫婦ともに75歳以上だと年収合計が320万円以上の人など、後期高齢者の約20%にあたる約370万人だ。そんな高齢者の医療費増について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。

■現役世代の負担は依然大きいまま

現在の後期高齢者医療保険では、単身だと383万円を超える現役並みの所得の方は3割負担ですが、それは後期高齢者の約7%。それ以外ほとんどの方が1割負担です。

引上げ対象の方は「1割負担が2割になれば倍増だ」と心配かもしれませんが、緩和措置もあり単純に倍増にはなりません。

まず導入予定は、’22年10月〜’23年3月です。いま閣議決定の段階ですから、今後国会審議を経て法律が制定されます。
コロナ禍のいますぐではないのでご安心を。

次に、医療費負担を抑えるためには「高額療養費制度」があります。高額療養費制度は、収入や年齢に応じて、医療費の毎月の自己負担額に上限を設け、上限を超えて払った医療費は申請すれば返金される制度です。

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