2021年2月22日 15:50
陛下の誕生日は「富士山の日」悲願の初登頂は20年越しだった
92年、北アルプスの常念岳の頂上で
2月23日、61歳の誕生日を迎えられる天皇陛下は、登山好きとしても知られている。
実は、同日は「富士山の日」でもある。静岡県と山梨県では条例で定められている記念日だが、陛下が即位されたことで2月23日は’20年から祝日となっている。
陛下が初めて登山を経験されたのは、5歳の時。軽井沢の離山に登ったのをきっかけに、山に関心を持つようになられた。小学校高学年の頃は、『日本の山々』(山と溪谷社)や『世界文化地理大系』(平凡社)といった本を愛読されていたという。
そんな陛下にとって、富士山は特別な思い入れのある山だった。小学校1年生だった’66年の秋には、学習院初等科の屋上から富士山をご覧になっている。
その時の感想を《ぼく、あんまりうれしかったので、おくじょうから、おっこちそうになりました》と文集に綴られた。
’87年7月には皇族として初めて日本山岳会の会員になられ、これまで登山をされた回数は国内外を含めて170回を超える。
そんな陛下が富士山に初登頂されたのは、皇太子だった’08年8月のこと。実は’88年8月にも挑戦されたが、天候悪化のため8合目で引き返されたのだった。