2021年3月5日 06:00
「ワクチンを無駄にしないため預り金を」コロナ詐欺最新手口
新型コロナウイルスがもたらした大きな不安。詐欺師たちがその不安につけこもうとしているのだ。敵の手口を知れば、防ぎ方が見えてくる。最新のコロナ詐欺手口ーー。
「昨年のマスク不足の時期は『お金を払ったのに通販で注文したマスクが届かない』という相談がありました。ここ最近は、血中酸素飽和度を計測するパルスオキシメーターが、『届かない』『頼んでもいないのに送りつけられた』というトラブル事例が報告されています」(国民生活センター担当者)
新型コロナウイルスに乗じた悪質な詐欺が後を絶たない。防犯アドバイザーの京師美佳さんが、警鐘を鳴らす。
「自治体職員を名乗り、架空の“母子家庭や高齢者家庭への給付金”をもちかけ1万~3万円の手数料をだましとる。
“マスクやアルコール消毒液を無料配布する”と家族構成や在宅時間を聞き出し、空き巣や強盗の予備調査をする--。犯罪者は、こうした世の中の動向、人々の不安を敏感に察知して、思わず飛びつきたくなる手口を考えているのです」
甘い罠にかからないために、最新の手口を見ていこう!
【手口1】ワクチン接種優先予約詐欺
新型コロナワクチンの接種を心待ちにしている人は多い。