2021年3月11日 11:00
夢は看護師に…福島の高校生を変えた雅子さまの“特別授業”
15年10月、福島県のふたば未来学園高校を訪問された両陛下 /(C)JMPA
東日本大震災から10年となる3月11日、天皇陛下と雅子さまは政府主催の追悼式に出席される。
コロナ禍で被災地へ足を運ぶことは難しい状況だが、両陛下は3月4日にも岩手県の陸前高田市と釜石市をオンライン訪問されるなど、被災地した人々の力になりたいという強い思いをお持ちだ。
これまで、雅子さまは被災地の未来を担う次世代の子供たちのことを気にかけてこられた。
’15年10月には、この年の4月に開校した福島県立ふたば未来学園高校をご視察。生徒たちが「2030年に直面する地域課題解決に向けた取り組み」をテーマに話し合う様子を見学された。雅子さまはこの年の誕生日に、次のような感想を綴られている。
《震災前よりも一層輝く福島県にしたい、将来ふるさとに戻って地域のために貢献したい、という前向きな気持ちにあふれた高校生の言葉に接し、嬉しく、また心強く思いました》
「雅子さまは本当に明るいご表情で生徒たちとお話しされました。生徒たちの話には真剣に耳を傾けられ、活動目的、学校生活などについて聞かれていました。
陛下と雅子さまが参加された“特別授業”は生徒たちにも大きな経験となったのではないでしょうか」