くらし情報『夫看病で妻も重症化 大阪の自宅待機患者が直面する深刻な現実』

2021年5月14日 15:50

夫看病で妻も重症化 大阪の自宅待機患者が直面する深刻な現実

自宅への訪問診療を行ってきた東大阪生協病院

自宅への訪問診療を行ってきた東大阪生協病院



「これまで7人の自宅へ診察に向かいました。すると、やはり多くの患者さんが重症化してしまっていたんです。自宅に置いておくわけにはいかないので、保健所にかけ合いました。なんとか5人は入院につなげられましたが……」

そう語るのは、東大阪生協病院事務長の吉永哲弥さんだ。

4月27日発売の女性自身で報じた新型コロナウイルス変異株の脅威。大阪府ではコロナ重症患者向けの病床使用率が100%を突破しており、その影響で軽症や中等症患者向けの病床も逼迫。「今後は重症化しても病院で治療を受けられず、自宅でただ死を待つだけといったケースが激増しかねない」という医療現場からの悲鳴を伝えていた。

だがその指摘は、すでに現実のものとなり始めている。


5月7日時点で大阪府が公表しているコロナの重症病床使用率は159.4%。自宅療養患者は1万3千650人で、入院調整中の患者は3千169人にものぼるという。そして死者数は過去最多の50人を記録した。

そんななか、東大阪生協病院では自宅待機患者への訪問診療を行ってきた。吉永さんが続ける。

「本来なら保健所が自宅待機中の患者に毎日連絡して容体を確認したり、病院への入院調整をすることになっていました。

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