くらし情報『林家きく姫『パタリロ!』に魅了された80年代振り返る』

林家きく姫『パタリロ!』に魅了された80年代振り返る

小学生時代に母を亡くした林家きく姫さん。その孤独を癒してくれたのが漫画だったという

小学生時代に母を亡くした林家きく姫さん。その孤独を癒してくれたのが漫画だったという



住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、みんなで回し読みした漫画の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。

「幼いころからアニメや漫画が大好き。アニメは主題歌の歌詞を、ノートに書き写したりして歌っていました。漫画雑誌は、付録も魅力でよく買ってもらっていたんですよね。紙を切り抜いて組み立てるカセットテープケースや、全員がもらえるキャラクターが描かれたポシェットに応募したりしました。
4〜5年前、『弥生美術館』(東京都文京区)に寄贈したほど、当時の付録は大事に持っていました」

こう幼少期を振り返るのは、落語家の林家きく姫さん(51)。漫画好きがさらに高じたのは、’79年、9歳のときに母親を亡くしたことが関係しているという。

「膵臓がんでした。見つかったときはかなり進行していたようで、診断時に『あと半年くらいの命』と宣言されたそうです。悪化のスピードが本当に速くて、病院にお見舞いに行くたびに、ふくよかだった母は痩せていき、ついにはものが食べられなくなって、管につながれるように。

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