健康維持も重要!年金生活で破綻しないための生き方&制度
会社員である夫の定年後、収入が激減することを知らないで、現役世代と同じ生活を続けていると、老後破綻に陥ってしまいます」
夫が65歳を迎え、始まる年金生活。年金生活と聞くと、なんだかわびしい気分にもなるが、もしまだ夫婦ともに働き続けることができるのなら、年金受給を先延ばしして“年金を増やす”ことを勧めたい。
「’22年からは、年金の受給開始年齢が75歳まで繰り下げられるようになります。もし65歳以降も働いて収入があるのであれば、受給を繰り下げて、年金を増やすことも視野に入れてみましょう。1カ月繰り下げるごとに、年金額は0.7%ずつ増額されます。増額率は繰り下げ期間に応じて変わりますが、たとえば65歳で年金が年間200万円もらえる人が、70歳まで繰り下げると284万円、75歳まで繰り下げると368万円にもなります」
65歳まであまり貯蓄ができなかったという人は、働けるうちは働き、年金を繰り下げることで“長生きリスク”に備えよう。
ただ、ここで気をつけたい点がある。夫が65歳のとき、年下の妻が受け取れる「加給年金」が、老齢厚生年金を繰り下げてしまうと受け取れなくなってしまうのだ。
「『加給年金』は夫が会社員で、かつ年上の場合に限ってもらえる年金です。