2021年8月13日 06:00
小林幸子襲った網膜剥離の絶望「赤信号が黒く見える…」
失明するよ』と」
なるべく早く手術できるよう、スケジュールを急きょ調整。
「『もし、夕日や朝日みたいに目の中に明るいオレンジ色の光が出てきたら、すぐに病院に来て』と言われました。そしたら、翌朝、その光が見えるんです。これか、と思ってすぐ病院に行き、緊急手術を受けました。手術後は、夫が家事などを手伝ってくれました」
しかし、術後半年ほどたったころ、ショッキングな出来事がーー。
「久しぶりに車を運転したとき、ふと手術したほうの目だけで信号を見てみたら、信号の色がない。赤信号が黒く見えるんです……。それまでは、自然と逆の目で見ていただけだったんですね」
1年ほどたった現在、少しずつ色は戻ってきているという。
日々の楽しみは結婚当初から続く、夫婦での晩酌。
「私は飲むペースが速くて短い、夫はゆっくりずっと飲んでいる感じです。彼は医療ビジネス、私は芸能界一筋。だから、話をしていると、こんな見方があるんだと新鮮なんです」
そうやって、明男さんと会話することが、小林さんの強さのもとになっているようだ。
「生きているとショックなことが起きることもあります。でも、視点を変えて別の角度から見たら、つらさの中にも光が見つかるはず。