くらし情報『老後の意外な落とし穴「夫のがん治療に老後資金をすべて投入」』

2021年8月20日 11:00

老後の意外な落とし穴「夫のがん治療に老後資金をすべて投入」

「疎遠になっている弟と妹がいるんですが、2人は財産を3等分にすることを要求してきました。遺言書もなく、私は『寄与分』を主張したのですが、ほとんど認められず。財産を分割するために家は売却することに。持ち家があれば、少ない年金でもやっていけると思っていたんですが……」

この女性は年金生活に入った今も仕事を続けている。

「故人への貢献度に応じて相続分を増やすことができる制度である『寄与分』は証明が難しいんです。介護にかかった時間を時給換算し、施設や移動にかけた費用などとともに記録しておくべきでしょう。そして、やはり遺言書に勝るものはありません」(加谷さん)

〈対処法〉口約束はNG!遺言書の作成を。

【落とし穴3・住宅】“終の棲家”と思ったのに

「自宅を売って、温泉付き大浴場や24時間のコンシェルジュなどがついた『シニア向け分譲マンション』を3,000万円で購入。
夫婦で引っ越しました。しかし夫に認知症の症状が出始め、さらに転倒して体が不自由に。マンションには介護サービスはついていなかったので、マンションを売って、介護付き有料老人ホームに引っ越すことにしました」(70代主婦)

問題はここから。

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