2021年11月12日 11:00
今年の冬は暖房費2割増の懸念「昼でもカーテンで節約を」
「原油や石炭、液化天然ガスの高騰が続く今年の冬は、光熱費が急増する可能性があります。手立てを講じることが重要です」
そう語るのは、ファイナンシャルプランナーで消費生活アドバイザーの丸山晴美さん。
大手電力会社10社の12月の電気料金は、11月と比較して、平均的な家庭で67~141円と軒並み値上げ。ガス料金も大手4社で月64~88円アップ。いずれも4カ月連続での値上げになった。
「すでに’20年1月から月の電気料金は標準家庭でおよそ1,000円も値上げされています」(丸山さん・以下同)
そもそも冬は光熱費がもっとも高くなる季節だという。
「エアコン、電気ストーブ、ホットカーペットやこたつなどの暖房器具を頻繁に長い時間使います。電気ポットやトイレの暖房便座の利用も増える。
一般的に光熱費の額は、12月から増え始め、寒さがピークを迎える2月が1年でもっとも高くなる家庭が多いですね」
しかも、今冬は、南米ペルー沖の海面水温が低くなるラニーニャ現象の影響で、日本全体に寒気が流れ込みやすくなるという予報も。
「今冬の光熱費は、例年より数千円増。2割近く増えたとしてもおかしくありません」