中村玉緒 長女が車いす生活に…81歳で直面した悲痛の逆介護【2021年ベストスクープ】
バラエティ番組で共演したり、自分の出演する舞台のプロデューサーに頼み込んで、鴈龍さんにも役をもらってあげたりしていたのです。しかし80歳という年齢も近づくなかで玉緒さんも苦渋の決断を下さざるをえませんでした。『私が面倒を見ている限り、あの子が立ち直ることはない』と考え、経済的援助を打ち切ったのは’17年ごろと聞いています。
しかし、その2年後の’19年に鴈龍さんが急性心不全で亡くなってしまいました。当時、鴈龍さんは名古屋で一人暮らしをしており、連絡が取れないことを不審に思った友人が部屋を訪れ、亡きがらを発見したそうです。溺愛していた息子に先立たれてしまったことは、玉緒さんにとっては、勝さんと死別したとき以上の打撃でした。そんな傷心の日々を送る玉緒さんを近くで支えていたのが、母一人子一人になったAさんだったのですが……」
玉緒とAさんは、東京都心のタワーマンションのなかの別々の部屋で暮らしている。’19年に本誌は、鴈龍さんとの絶縁問題について玉緒に取材を試みた。
その際に事務所社長として、そして娘として、Aさんが玉緒に代わって毅然として記者に対応する姿も印象的だった。
「お父さんに似たのでしょうね。