2022年2月27日 06:00
半沢直樹にも影響与えた!?ヒット連発『大映ドラマ』のベタで過剰な演出
83年大ヒットした『高校聖夫婦』(TBS系)
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったドラマの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’80年代”を振り返ってみましょうー。
■ベタで過激……その影響は今も脈々と
「たとえば美人でもお金持ちでもない、どちらかといえば不遇な主人公が、運命的に結ばれない“ナニか”がある王子様と恋に落ち、さらに意地悪なライバルが出現。しかも憎たらしいほどの敵役が、最終回で実はいい人だったり、友人になったりするーー。そんな、王道の少女漫画にあるような“ベタ”なストーリーを、過剰なセリフと演出で表現した“大映ドラマ”は、’80年代のテレビ界を彩りました」
そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。
テレビ局ではなく、テレビ制作会社の「大映テレビ」の名前が前面に出て、それが人々の記憶に強烈に残るほど、同社が制作したドラマはヒットを連発した。
「’70年代の山口百恵さん主演の『赤いシリーズ』(’74~’80年・TBS系)も話題を集めましたが、’80年代に入ってからも『スチュワーデス物語』(’83~’84年)