くらし情報『杉本彩「弱い立場の命軽んじる社会に幸せない」語った動物福祉活動始めた“原点”』

2022年3月3日 11:00

杉本彩「弱い立場の命軽んじる社会に幸せない」語った動物福祉活動始めた“原点”

杉本彩「弱い立場の命軽んじる社会に幸せない」語った動物福祉活動始めた“原点”


「ネグレクトの環境下に置いていただけではなく、獣医師免許も持たない素人が犬をひもで縛り付け、無麻酔で帝王切開し、取り出した子犬を販売していたんです。犬たちは苦しみながら、痛ましい状況で死んでいったといいます。これを殺傷罪に問わずにどうするのでしょう」

そう語るのは女優の杉本彩(53)。14年より自らが立ち上げた「動物環境・福祉協会Eva」の理事長を務める彼女が怒りを隠さないのは、21年9月に発覚した史上最悪の動物虐待事件のことだ。

長野県松本市で、犬の繁殖と販売をしていた事業者が劣悪な環境で計約千匹を飼育。犬たちは餌や水も満足に与えられず、ふん尿は垂れ流しのまま、交配と出産時以外は狭いケージに閉じ込められていた。いざ出産が近づくと、事業者の男は嫌がる犬の腹を麻酔もせずに切り開いていたというのだ。この施設は約30年間、営業していた。


「傷が開いて腸が飛び出した犬もおり、死骸はゴミとして廃棄していたというから、まともな人間がすることではありません。一方で、通報を受けながら事業者に適切な指導も行わず、5年に1度の業者としての登録の更新をさせ続けた行政の体制にも言葉を失いました」

この一件が事件化したのは、元従業員からの告発を受けた「Eva」

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