2022年4月7日 06:00
患者急増に医師が警鐘「オミクロンの後遺症はデルタより深刻」
新規感染者数の減少に歯止めをかける“新しいオミクロン”への置き換わり。さらなる感染拡大で懸念されるのが、深刻な後遺症だ。「かかっても軽症だから、の油断は禁物」と専門医は語る――。
「今後、新規感染者数の“下げ止まり”や“増加”が懸念されます。その要因として、オミクロン株がさらに感染力の強い変異亜種『BA.2』系統のウイルスに置き換わっていること。そして3回目のワクチン接種が進んでいないことなどが挙げられます」
こう警鐘を鳴らすのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授。
高齢者の8割以上はすでに3回目のワクチン接種を済ませているが、それより下の世代では接種率が政府の想定を大きく下回っているのが現状だ。
「2回目を打ってから4~5カ月が経過し、予防効果が落ちてきている人たちがオミクロン株に感染するというケースが増えてきていると考えられます」(寺嶋教授)
■大型連休を控え感染再拡大の懸念も……
3月30日、厚生労働省の専門家会議は、直近1週間の新規感染者数の平均が増加傾向にあることから、「リバウンドにつながるか注視している」という見解を示した。
「まん延防止等重点措置が解除されたなかで、4月末からは大型連休が始まります。