くらし情報『安藤優子語る認知症の母の壮絶介護「家族だけでは限界あることも…プロを頼って!」』

2022年5月7日 06:00

安藤優子語る認知症の母の壮絶介護「家族だけでは限界あることも…プロを頼って!」

安藤優子語る認知症の母の壮絶介護「家族だけでは限界あることも…プロを頼って!」


「今年、コロナ禍で1年遅れとなりましたが、母の七回忌の法要をすませました。’14年に89歳で亡くなってから8年になります」

そう語るのは、ニュースキャスター・ジャーナリストの安藤優子さん(63)。安藤さんは、報道番組のメインキャスターを務めながら、約15年にわたり姉、兄と共に認知症の母・みどりさんの介護をおこなってきた。

「母が73歳くらいで、存命だった父と2人で暮らしていたときのことです。母が、突然マンションのベランダに出て『飛び降りてやる』と叫んだそうなんです。それから母はふさぎ込むようになって、精神的にも不安定に。今、振り返ると、老人性うつの症状が出ていたのでしょう」

しばらくして、みどりさんが玄関で転倒し起き上がれなくなった。

「翌朝、救急車を呼びましたが8階の自宅までストレッチャーが入らず、はしご車で運び出される大騒ぎに。
母はケガもなく無事でしたが、近所に醜態をさらしたという羞恥心から、1週間部屋に引きこもってしまったんです」

それでも父が買い物や料理をこなし、暮らしを維持していたという。しかし、’06年に父が膵臓がんで他界して以降、みどりさんに認知症らしき症状が一気にあらわれ始めた。

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