2022年7月1日 15:23
世界規模の投資詐欺事件主犯格の“仮想通貨の女王”をFBIが最重要指名手配
(写真:FBIが配布している指名手配ポスター)
米連邦捜査局(FBI)は6月30日、One Coin創業者のルジャ・イグナトワ(42)を最重要指名手配犯リストに加えたと発表した。女性が最重要指名手配されるのは、FBIが発足して以降11人目だという。
イグナトワは2014年、ブルガリアを拠点に暗号資産企業「One Coin」を創設。同名の仮想通貨ワンコインをビットコインに代わる新たな仮想通貨として売り出し、広く投資を呼びかけた。
しかしその実態は、出資者から募った資金を、配当として新たな出資者に渡すだけのポンジ・スキーム(出資金詐欺)であり、マルチ商法まがいのビジネスモデルだったとCBS NEWSは報じている。
1980年にブルガリアで生まれたイグナトワは10歳のときに家族でドイツへ移住。
彼女のLinkedinのプロフィールには、コンスタンツ大学で国際私法の博士号を取得した後、オックスフォード大学で経済と法律を学んだと書かれている。
卒業後はマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤め、アソシエイト・プリンシパルにまで出世。
さらに2社を経てOne Coinの設立へと至ったという。
イグナトワは、暗号通貨ワンコインを購入し、それを売れば手数料として報酬が支払われると謳って出資者を募り、約40億ドル(約5400億円)