2022年9月21日 06:00
第7波ピークアウトも「コロナ後遺症」45万人急拡大の恐れ
オミクロン株の後遺症は症状の種類だけでも100以上を数える(写真:アフロ)
「デルタ株までの後遺症で特に顕著だった症状は“倦怠感”“嗅覚障害”“味覚障害”でした。それがオミクロン株に置き換わってからは“倦怠感”を訴える患者さんが顕著に増加し、反対に“嗅覚障害”“味覚障害”が減少。そして“頭痛”“睡眠障害”“せき”といった症状が増加しています。オミクロン株に変異後、後遺症の症状も明らかに変わったと言えます」
こう語るのは、岡山大学病院総合内科・総合診療科「コロナ・アフターケア外来」で後遺症患者を診察している、大塚文男副病院長。新型コロナウイルスの国内累計感染者数がのべ2千万人に達しようとしている。このうちオミクロン株に変異後の第7波だけで感染者全体の半数以上を占め、約1千50万人を突破。同時に、コロナ感染による“後遺症”の増加が懸念されている。
英国のロンドン大学キングスカレッジの研究チームが行った調査によると、オミクロン株に感染した場合の後遺症発生率は、全体の4.5%という結果だった。
仮にこの発生率を日本の感染者数に置き換えると、第7波だけで45万人以上が後遺症を発症することに……。