くらし情報『精神科医・香山リカさん 北海道で僻地医療に取り組む新たな生き方選んだ理由』

2022年9月25日 06:00

精神科医・香山リカさん 北海道で僻地医療に取り組む新たな生き方選んだ理由

(撮影:吉川麻子)

(撮影:吉川麻子)



【前編】精神科医・香山リカさん北海道で僻地医療を「自分をだますのはやめました」より続く

マスコミで活躍している有名文化人は、母、そして尊敬する医師の死に直面。60代を迎え、新たな生き方を選んだ理由ーー

メガネがトレードマーク。テレビや雑誌でも顔を見たことがある人が多いはずの女性が、いま僻地医療に取り組んでいる。

生い茂る林のあいだを伝う車道はカーブが多い。あいにくの荒天のこの日は日中から薄暗く、ヘッドライトの常時点灯が必要だ。

林の中からシカが顔を出して道路を横断しようと進んできた。2頭、3頭……計4頭も続く。

シカを振り切って少し進むと、前方に今度は……2羽のカモ。


「空港から車を走らせていると、時折、シカやタヌキ、キツネに出くわします。まだ『慣れた』っていうことはないですね」

そう香山さんが言っていたのを、取材班も実体験として味わう。

新千歳空港から車で、約60km。1時間ちょっとの林道を抜けると、眼前に平地が現れ、視界が開けた。

北に夕張山地、東に日高山脈を望むこの、むかわ町穂別は、鵡川沿いに集落が形成され、炭鉱の最盛期には人口約1万人とにぎわったという。

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