仲里依紗「奇抜オレンジ髪は私に戻るため。夫は何も言わない」
髪をオレンジに染めた仲里依紗(撮影:カノウリョウマ)
「今日の衣装は、“貴族”のイメージ。役に寄せて、少し落ち着いたピンク色を選んだので、これでも抑えているんですよ(笑)」
自身のアパレルブランドを立ち上げるなど、個性的なファッションセンスが常に注目されている仲里依紗(33)。“待ち受けにすると御利益がある”とSNSでバズった赤髪も記憶に新しいが、この日はオレンジ色の髪に個性的な変形ドレスで登場した。
「作品が終わるごとに、自分に戻るために髪の色を変えたり、衣装に合わせてメークを変えたりしています。いい息抜きになるんですよ。うちの夫は、私がどんなにド派手な服を着ても、『そんなのやめたほうがいい』って絶対言わない。この間、ハリー・スタイルズの来日ライブに行ったときの“かわいらしい”メークや服も、SNSに写真を投稿したら『ヤバいね!』って、いちばんに涙笑いのリアクションがありました。たぶん、本人も楽しんでいるんじゃないかと思います(笑)」(仲・以下同)
まもなく公開の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(4月28日公開)では、TOKYO MERのチーフドクター・喜多見幸太(鈴木亮平)と再婚した医師・高輪千晶を演じた。
「劇場版の高輪先生は、意外に“女子”な一面が描かれています。喜多見先生が仕事に夢中で家に帰ってこないことに怒って家出をしちゃうとか、『エッ!噓でしょう!?』って思っちゃって(笑)。医師としてあんなに強くて自立している人が、“仕事と私、どっちをとる?系”だったということにギャップを感じました。私は、夫が家に不在がちでも、仕事だったら仕方ないって思うほうなので。でも、逆に世の女性は高輪先生のそういう部分に共感するのかもしれません」
物語の舞台は、横浜・ランドマークタワー。地上70階、爆発事故が発生した現場に残された193人のなかには、妊娠中の高輪の姿も。
「今回、身をもって過酷な撮影を経験して、初めてMERに参加したような気持ちになりました。撮影が夏の時期だったのでとにかく暑かったし、常にサウナのように蒸した状態。
夏バテしないように体を冷やしながら頑張りましたが、火の手が迫るなかでのお芝居が本当につらくて。MERのメンバーは、いつもこんなに大変な撮影をしていたのか!?という驚きと感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました」
喜多見を演じる鈴木に対しては「尊敬の気持ちしかない」と仲。同じ医師として命の危機に挑む夫婦の姿は、今作の見どころだ。
「役づくりとしては、母になる人の強さというものを意識して演じました。負傷者の一人でありつつも、医師としての使命感みたいなものを表現できたらいいなあ、と。また、鈴木さんは喜多見が何でも一人で抱え込んでしまう人なので、精神的にかなりこたえたと思います。気力、集中力ともにMAXで臨んだ2人のシーンはとても熱いものになっていると思いますが、正直、心身ともに疲れ果てました(笑)」
プライベートでは結婚して丸10年。夫婦がいい関係を保つ秘訣は?
「個々の時間を大事にすること。
それがいちばんいいと思います。同じものが好きで、一緒に同じことをするのもいいけれど、好みも違えば血液型も違うでしょう。だったら、無理して合わせなくても、お互い自分の好きなことをやっているほうが幸せ。家庭も明るくなりますよ」
ただし、時には、空気を読むことも大事だという。
「私自身、本来はどんどんスケジュールを入れてしまうタイプなのですが、『夫が、そろそろ一緒にどこか行きたそうだなあ』と感じたら、自分の予定を入れるのを控えます。空気を読むっていうか、相手の心を一瞬でつかむことは、日々の生活でとても大事なことだと思います」
今年1月のNHKドラマ『大奥』では時代劇に初挑戦。女将軍・徳川綱吉を好演したが、女優の仕事についてはどのように考えているのだろうか。
「役者の仕事はパン職人のようなもの。
いろんな衣装を着て、いろんな人格を演じて、演出をつけられるのが、パンの生地をこねている感覚に近いんです。それで最後、どんなものが生まれるのかという楽しさはあるけれど、つらいことも多い。徳川綱吉役も、原作ファンを裏切れないと思うと、プレッシャーで押し潰されそうでした。それがファッションの仕事は趣味でもあるから、仲里依紗としてはものすごく楽しくて、イエイ!って感じなんです(笑)」
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