“国民的野菜”になるブロッコリー 「筋トレだけではなく、寝たきりの防止にも期待」と栄養士指南
我らのブロッコリー!(写真:K321/PIXTA)
「毎日、食卓にブロッコリーが並ぶわが家にとっても、これはうれしいニュースでした」
こう話すのは、『その調理、9割の栄養捨ててます!』(世界文化社)の監修を務めるなど、数々の栄養レシピ本を手掛けてきた東京慈恵会医科大学附属病院栄養部の管理栄養士・赤石定典さん。
農林水産省はこのたび、2026年度からブロッコリーを「指定野菜」に追加することを発表した。
指定野菜とは、「特に消費量が多く、国民生活に重要な野菜」と国が定めた野菜のこと。現在はキャベツ、にんじん、だいこん、はくさいなど14の野菜が指定されていて、新たに追加されるのは1974年のばれいしょ(じゃがいも)以来、およそ半世紀ぶりだ。
指定野菜に追加された野菜は、国のガイドラインに沿って生産や出荷が行われるため、流通量・価格が安定するほか、万一、価格が大きく下落した場合には生産者への補助も手厚くなるという。
つまり、指定野菜になることで、ブロッコリーはこれまで以上に、私たちの食卓に上る機会が増えることが予想される。
過去10年間で、出荷量が3割近くも増加するなど人気のブロッコリー。