“国民的野菜”になるブロッコリー 「筋トレだけではなく、寝たきりの防止にも期待」と栄養士指南
見つけたら、即購入することをすすめます」
「野菜の王様」と呼ばれるだけのことはある“栄養の宝庫”ブロッコリーだが、赤石さん曰く、調理のしかたひとつで、その効果が台無しになってしまうことも……。
「ゆでてしまうのが、いちばん損な調理法です。水溶性のビタミンCやビタミンB群は、含有量の半分がゆで汁のなかに流出してしまうんです。筋肉量維持を主目的にするのなら、ゆでたブロッコリーでは意味がありません」
赤石さんは「あまり高温で処理することも、すすめない」と話す。
「スルフォラファンを体内に吸収するためには、ミロシナーゼという酵素の働きがカギ。ですが、この酵素は熱に弱いため、高温で調理するとスルフォラファンの効果が薄まってしまうんです」
では、野菜の王様の栄養を余さずいただくには、どのような調理法がいいのだろうか。赤石さんは「それは低温蒸し、一択です」と言葉に力を込めた。
「まず、ブロッコリーの株を食べやすい大きさにカットしたら、そのまま5分間放置。
この間に、ミロシナーゼとスルフォラファンが混ざり合い活性化します。次に、鍋の蓋をずらした状態で5分ほど蒸す。蓋をずらすことで、鍋内の温度は70度ほどに抑えられます。