高市首相が中傷動画騒動で疲弊…ポスト狙う最もほくそ笑んでいる「自民党の重鎮議員」

女性自身
高市首相が中傷動画騒動で疲弊…ポスト狙う最もほくそ笑んでいる「自民党の重鎮議員」

高市早苗首相(撮影:長谷川新)



「他の候補者を誹謗したり、抽象したりは私の流儀ではないので決してやっていない」

6月8日、高市早苗首相(65)は自民党総裁選での中傷動画作成疑惑を改めて否定した。しかし、どこまで逃げ切れるのか――。

「7日配信の共同通信の記事で、中傷動画を作成したとされるIT会社代表の松井健氏による『秘書とやり取りして(動画作成を)実施した』との証言が掲載されました。

同報道によると、松井氏は総裁選の期間中の2025年9月に高市首相の秘書から小泉進次郎氏を逆転する策について相談され、『ネガティブな発信』を提案。小泉氏や林芳正氏を取り上げた動画を生成AIで1000~1500本作り、SNSで拡散したと証言しています。記事では、松井氏がメッセージをやり取りした携帯電話の番号が高市氏の秘書のものと同じであることも確認したと書かれています。これまで、“文春砲”の独壇場だったこの問題に共同通信まで参戦したことで、騒動はますます拡大しています」(政治担当記者)

高市首相は明らかに戦略を間違えたと指摘するのは、元朝日新聞政治部デスクで政治ジャーナリストの鮫島浩氏だ。

「この問題は大きく2つの点から成り立っています。
まず本筋として、本当に誹謗中傷動画を作って拡散していたのかという点。そして、高市さんが一連の疑惑に対してどう対応したかという危機管理の点です。疑惑に関しては今後も事実関係を突き詰めていくしかないとして、高市さんが決定的に失敗したのは後者のほう、すなわち首相としての危機管理です。たとえば、高市さんは最初の段階で『自分も秘書も松井氏と面識がない』と言い切ってしまった。ところが、文春は今度は松井氏と秘書のZoom会議の音声データを出してきた。さらに、ここへきて共同通信が松井氏をインタビューして秘書の携帯の番号を確認し、『面識がない』という弁明がまたも崩れてしまった。それによって、高市首相は首相としての危機管理能力のなさを露呈してしまったわけです」

さらに、現在の官邸では「機能不全」の綻びが露呈し始めているという。

「高市首相を支える政治家や官邸スタッフの存在が感じられないのです。
本来なら、秘書官がチームを作って徹底的に危機管理をするのですが、高市さんの場合は高市さんが1人で決めて1人で発言して自滅しているように見える。官邸内に高市さんを守ろうという雰囲気が感じられないわけです」(鮫島氏、以下同)

それどころか、自民党内には中傷動画問題の拡大に“ほくそ笑んでいる”大物議員がうようよいるという。それは誰か。

「まず筆頭は麻生太郎副総裁(85)でしょう。麻生さんは高市さんと仲直りしたようにみえるが、内心、いまも怒り狂っているはずです。麻生さんは高市さんから影響力が減ることになる衆院議長をやれと言われたり、衆議院解散についても事前に教えてもらえずにメンツを潰されました。

高市さんを完全に骨抜きにして何もできないようにしようとして発足した『国力研究会』ですが、これはまさに“麻生議連”が実態です。麻生さんにとって、今回のスキャンダルは、ますます自分の影響力を強めるチャンスかもしれません」

“ポスト高市”座を狙う面々にとっても、高市首相が苦境に陥ることは“歓迎”すべき事態だ。


「今、高市さんに辞めてほしいと最も願っているのは茂木敏充外相(70)でしょうね。小林鷹之政調会長(51)や小泉進次郎防衛相(45)も候補ではありますが、まだ年齢的に若い。70歳になった茂木さんはもう時間がありません。茂木さんは国会で今回の中傷動画問題が追及されても無関心を装っています。下手に動いてチャンスを潰したくないと思っているのではないでしょうか」

では、首相退陣の現実味はどれくらいあるのだろうか。

「衆院選の大勝からまだ4カ月の時点で、一般的には高市首相が辞めることはあり得ないでしょう。総裁選挙も来年の秋までないし、内閣の支持率もまだ高いから、いますぐ辞めるとは考えにくい。しかし、この問題を契機に高市さんは相当疲れているように見えるし、今後どんどん孤立感を深めていって、追い詰められて自ら投げ出すことがないとは言えません。
支持率が40%、30%に急落したら、辞任する可能性もなくはない。スキャンダルがジワジワと効いてくるかもしれません」

首相の足元で、権力闘争のゴングはすでに鳴り響いている。

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