「壊滅的センス」小泉進次郎氏 インドネシア大統領への贈答品が波紋…野党から批判続出のなか浮上した“選定の背景”
小泉進次郎防衛大臣(写真:時事通信)
6月12日にインドネシアを訪問した小泉進次郎防衛大臣(45)。その際にインドネシアのプラボウォ大統領(74)へ贈った“プレゼント”が波紋を広げている。
小泉氏は翌13日、自身のXを更新し、《先ほど日帰りのインドネシア出張から帰国しました。》と投稿。続けて《昨夜はインドネシアのプラボウォ大統領の私邸で会談した際に私の地元横須賀の戦艦「三笠」の模型をギフトとしてお持ちしました。》と明かし、《軍出身で国防大臣経験者のプラボウォ大統領はやはり喜んでくださり良かったです。》と綴った。投稿には、小泉氏が笑顔で模型を手渡す様子も添えられていた。
しかし、この贈答品をめぐって野党から批判の声が上がることに――。
14日、日本共産党政策委員長の山添拓氏(41)はXで、《1942~45年、日本の占領によるインドネシアの民間人の犠牲は400万人とも推定される。食糧の挑発、捕虜の虐待や強制労働など侵略の傷は深く重い。》と歴史的背景に触れたうえで、《そうした歴史を知ってか知らずか、「私の地元」だからと帝国海軍の戦艦模型を「ギフト」とし、果てはSNSでアピールも。》と苦言を呈し、《理解しがたい逸脱ぶり。》と強く非難した。
また同日、立憲民主党の小西洋之氏(54)も、《インドネシアを侵略し軍政を敷いた大日本帝国軍の旗艦の模型をもらって大統領はお困りだろう。》と指摘。
《防衛省内で誰も忠告する人はいなかったのか。。》と投稿し、省内のチェック体制にも疑問を投げかけた。
さらに、15日には中道改革連合の小沢一郎氏(84)もXで、《歴史を知らないからこそ、こういうことを平然とやれる。わざわざ帝国主義時代の軍艦の模型を被害の当事国にあげる必要はない。センスが無いでは済まない。止めない事務方も悪い。》と批判。《自民党大会での自衛官の国歌斉唱も含め、どんどん狂ってきている。
無知と狂気の政治は、必ずや国を滅ぼすことになる》と厳しく断じた。
小泉氏の“贈答品”をめぐっては、Xでも
《自衛隊を管轄する大臣として、旧軍との断絶を意識した対応が求められるはず》
《防衛大臣としての矜持を疑います》
《壊滅的センス》
など、厳しい意見が相次いでいる。一方で、「贈答品は、軍人出身であるプラボウォ大統領の嗜好を踏まえて選ばれた可能性が高い」と指摘するのは全国紙政治部記者だ。
「今回の小泉氏の訪問は、海上自衛隊の『あさぎり』型護衛艦の輸出などについて協議することが主な目的でした。実際、小泉氏はシャフリ国防相との会談で、あさぎり型の移転を含めた防衛協力を推進していくことで一致しています。
また、プラボウォ大統領は自身のホームページで、尊敬する人物の一人として東郷平八郎を挙げています。東郷は戦艦『三笠』の艦上で日露戦争を戦った人物であり、大統領は《私は東郷大将の不屈の精神と戦略手腕に感服します》と高く評価。《日本がロシアと対峙した際、兵力で劣勢であったにもかかわらず、保守的なロシア提督たちが従来の戦術に固執する中で、東郷大将は持続的な戦争戦略を追求した》と称賛しています。
『三笠』の模型は、こうした会談のテーマや大統領の関心を踏まえた贈答品だったのでしょう。ちなみにこの模型は、鉄道模型などで知られる天賞堂が販売しているものとみられ、価格は約3万円です」
物議を醸した贈答品だったが、必ずしも小泉氏の地元・横須賀にゆかりがあるという理由だけで選ばれたわけではなかったのかもしれない。
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