「初めて見た」高市首相 国会中継に“カメラ目線”答弁で驚きの声…中傷動画&サナエトークン問題を全否定も“長すぎる”答弁に野党議員は「何をべらべら」と苦言
高市早苗首相(写真:時事通信)
「政治の信頼や民主主義の根幹に関わる問題。看過できません」
6月22日の参院予算委員会で、高市早苗首相(65)に対して、こう追及したのは、立憲民主党の杉尾秀哉議員(68)。その問題とは、高市陣営による“中傷動画”拡散と暗号資産「SANAE TOKEN(サナエトークン)」をめぐる疑惑だ。
「高市氏の公設第一秘書が、総裁選の対立候補や、衆院選の野党候補を中傷する目的で、第三者に動画の作成を依頼していたとされる“中傷動画”疑惑ですが、この動画作成を請け負った男性は、サナエトークンの設計者とされています。秘書は4月3日付で、週刊誌の取材に対して男性とオンライン会議を行ったことを認めていましたが、高市首相は6月5日の国会答弁で『秘書が事実と違うと申し出た』と否定。ところが、10日の国会では『秘書が勘違いしていた』と一転して先の答弁を修正しています」(政治部記者)
この日の予算委で、杉尾氏は冒頭に続けて「答弁の訂正で済む問題とお考えですか」と追及。これを受けて、高市氏は6月5日の答弁に先だって秘書に電話で確認したと説明した上で、答弁を修正した経緯について、「なぜそういうことが起きたかというと、秘書からは2カ月前の回答であり、オンライン会議については詳細を覚えていないこと、また(秘書が作成した)長い回答文の一部分が引用された週刊誌の記事を私が読み上げたこともあり、全体の回答の趣旨とは違うと思ったとの説明がありました。というのが、修正させていただいた事情です」と述べた。
さらに、高市氏は「初めに申し上げますけれども」と切り出し、答弁を続ける。ところが、その目線は、質問を投げかけている杉尾氏ではなく、中継カメラの方に向けられていた。
高市氏は、自身の正面ではなく、議場の上段方向を見上げながら、「私はこれまで30年以上も衆議院議員を続けてまいりました。何度も衆議院選挙を戦い、そしてまた総裁選にも3回、立候補しましたが、他の候補者を中傷したり批判したりするようなことはせず、ひたすら自分の政策を訴えてまいりました。これは私の政治家としての矜持であり、誇りでもあります」と主張。
続けて、「私の事務所や陣営もそのことは十分に理解して私の信条に沿って活動をしてくれています。そういった行為を第三者に依頼して行うことはありませんから、中傷動画についても私の事務所で作成もしないし、ましてや、第三者にも依頼をしていない。サナエトークンについて取り上げられていますけれども、私は3月2日までその言葉を聞いたこともありません。
私も事務所も、そのようなものは暗号資産として発行され、取引されることを承認したことはございません」などと答弁していた。
約4分とボリュームのある答弁だが、途中、藤川政人参院予算院長(65)が、「総理、答弁は簡潔にお願いします」と注意する場面も。いっぽう、杉尾氏は高市氏の答弁が終わると、「なにを4分も1人でべらべら喋ってるんですか。全部、秘書の責任なんですか」と批判していた。
なお、高市氏はこの日の衆院予算委員会で、共産党・辰巳孝太郎議員(49)による「サナエトークン」関連の質疑に対して、「NHKの中継も入ってますよね。こういったところでイメージ操作はやめていただけませんか?」と憤っていた。その後の参院予算委での“カメラ目線”は、そんな高市氏の感情がこもっていたのかもしれないが、あまり見慣れない光景に、Xではこんな驚きの声が上がっている。
《カメラ目線で答弁する人とか初めて見た》
《カメラ目線って、どう考えても国会答弁じゃないよねぇ。
余りにも異常すぎる》
《質問された方の方を見なさい》
《別のアングルの動画見たとき、何を右上をチラチラ見てるんだと思ったら、カメラ目線してたのね…》