“福岡県議会のドン”蔵内勇夫議長 肝いりの「3.5億円モニュメント」がまさかの観光スポットに「お盆には100人が」“カツアゲ疑惑”で地域活性化の皮肉
蔵内勇夫県議(写真:共同通信)
“カツアゲ疑惑”に揺れる福岡県議会。その中心にいるのが、議長である蔵内勇夫県議(72)だ。
「福岡県議会では7月、吉松源昭県議と江藤秀之県議が、自民党県議団幹部から約2000万円を“カツアゲ”のような形で要求されたことを告発しました。告発されたうちの一人である中尾正幸氏は『記憶にない』としながらも、『私に対する県民の信頼が大きく損なわれている』として議員辞職しました。
また、蔵内氏も金銭要求の中心人物として告発されており、8月17日におこなわれた臨時会では議長職の辞職勧告決議案が採決される予定でした。しかし、蔵内氏の元秘書である林泰輔県議が採決中止を求める緊急動議を出し、結局採決されませんでした。
もっともこの動議の後、蔵内氏が『しかるべき時期に議長を辞職する』と記者団に明かし、24日に議員辞職を表明しました」(社会部記者)
その蔵内氏が旗振り役となって進めてきたのが、「ワンヘルス事業」だ。人間と動物の健康、自然環境を一体の問題として扱う理念だという。
蔵内氏は、世界獣医師会会長。大学の獣医学部出身で、かつては「イリオモテヤマネコの研究がしたい」と口癖のように話していたという。地元の名家に婿入りして蔵内姓になってからはもっぱら県政に携わってきたが、動物への関心は失われなかった。
「ところが21日、福岡県の服部誠太郎知事は、ワンヘルスに関連して新たに3つの事業を凍結すると発表しました。総額で約1億3000万円がストップすることになります。
これまで同事業では、約3.5億円をかけてモニュメント群を整備したり、一方で『ワンヘルスパーク』は赤字のまま1年で閉園したりして、その内容への疑問の声も少なからずあったのです。今、蔵内氏に“カツアゲ疑惑”が浮上したことで、同事業も雲行きが怪しくなってきています」(同前)
実際、地元でもワンヘルスに関しては評判があまりよくないようだ。ある地元住民はこう話す。
「モニュメントに3億円以上も費やしたなんて今回初めて知りました。あれは無駄遣いですよ。地元でも、以前から蔵内さんの税金の使い方は疑問視されていたんです」
筑後広域公園には、らせん状のアートでできたアーチや、竜を模したモニュメント、さらにカーボン・ハットという傘のようなモニュメントが鎮座している。「ワンヘルスの象徴」とされており、設計協力は隈研吾氏が務めた。きれいに整備された公園だが、平日の炎天下ということもあってか、人気はない。
「ただ、実は“カツアゲ疑惑”が浮上してから、モニュメントが急ににぎわいだしたんです。皮肉ですが、蔵内さんの一連の報道で公園の名前が売れたんでしょう。お盆の時期には、100人くらいがモニュメントの前で記念撮影していましたよ。
まるで観光スポットです」(前出・地元住民)
服部知事によれば、このモニュメントについても騒動をきっかけに検証を進めていくという。蔵内氏が地元に残したものは、一体何だったのだろうか。