「殺したいほど憎いという気持ちは変わらない」狛江市ルフィ事件 実行犯の無期懲役が確定も…遺族語った“終わらぬ苦しみ”

女性自身
「殺したいほど憎いという気持ちは変わらない」狛江市ルフィ事件 実行犯の無期懲役が確定も…遺族語った“終わらぬ苦しみ”

最高裁判所



’23年1月に起きた、ルフィと名乗る指示役らによる広域強盗により、東京都狛江市に住んでいた大塩衣与さん(90)が亡くなった事件で、最高裁第3小法廷の平木正洋裁判長は9月8日付で、強盗致死罪などに問われた実行役の野村広之被告(55)の上告を棄却した。これにより、無期懲役とした一、二審判決が維持されることとなる。

実行犯4人全員の刑が確定したが、残された遺族の悲しみが癒えることはない。亡くなった衣与さんの長男の大塩慎一さん(67)が今の心境を語ってくれた。

「母が殺害されましたが、わけあってその裁判は一度として傍聴していません。報道で刑が確定したと知りました。こちらとしては、以前に会見で述べたように、『殺したいほど犯人が憎い』という気持ちに変わりはありません。

米国だったなら、被告の終身刑は明らかでしょう。
ただ、母が襲われて亡くなってしまったのは、残念ながらこれも時代の隙間に出てきた“匿流”という犯罪集団から被害を受ける残念な宿命だったのだろうと思うと、そのときから時間が止まったようなものなのです。

だから、加害者たちが正当な裁きを受ければいいと思うだけで、あんなものたちが、法廷でどういう様子なのかなんて、さほど関心はありません。マスコミのみなさんが区切りといっても、こちらには区切りなんてものはありませんよ」

骨壺に納められた衣与さんの遺骨は、生前過ごしていた部屋に安置されているという。

「今でも一緒に住んでいるという気持ちですよね。事件のあの日だけは、私も子供たちも出張していて、家には母親一人だけでした。そういうのを見計らって襲撃してきたのでしょう。

でもね、私たち家族が在宅していたら、私も犯人たちと争うことになったろうし、そうであったら、私の身もどうなっていたかわからないものです。そう思うと、私や子供たちの身代わりに、母の事件が起きてしまったのではないかという思いもあります」

事件発生から3年半という月日が流れ、衣与さんが健在であれば94歳になっている。


「計算すればそういうことでしょうね。4年前は家の2階に住んでいて、急な階段に介護用のリフトなどを付けましたが、リフトは一度として使ったことなくて、階段の上り下りに問題はありませんでした。たまにタクシーで外出して、知り合いに会ったり買い物したりと元気でしたよ。

でも、94になる今でも元気だったかどうかは、わかりませんね。そういうことも含めて、悪い宿命だったでしょうけれど、過ぎてしまったことで、今になって思い返すことは、あまりありませんね。

自分も高齢になりました。まだ商売もやっていますけど、今後のことに懸命でやるしかないです」

判決の確定という区切りを迎えても、遺族の深い悲しみが消えることはない。慎一さんは亡き母への思いを胸に自身のこれからの人生を懸命に歩んでいくーー。

提供元の記事

提供:

女性自身

この記事のキーワード