くらし情報『大場久美子 夫とヘルパーで行った父への「24時間介護態勢」』

大場久美子 夫とヘルパーで行った父への「24時間介護態勢」

父は私の弟夫婦と住んでいたのですが、通院に便利なこともあり、’15年11月に私の自宅へ来てもらうことにしました」

急きょ在宅医療の設備を整え、ひと部屋を片付け、介護ベッドを搬入。大場さんと夫、7人のヘルパーで24時間看護態勢を組むことに。

「気難しく、袖を通すのは右からとか、生活全般にわたり決まり事の多い父に調子を合わせ、夫は『お義父さん、すみませんね』と声をかけ、すべての介護をこなしてくれました。数年前に私はフットリフレクソロジーの資格を取っていたので、父が寝たきりになったとき、脳を刺激するために足裏をマッサージし続けて『痛い?感じる?』と父に話しかけました」

臨終を迎えたのは大晦日だった。前夜からの呼吸の様子で、「最期に近づいている」という予兆があり、大場さんは宣夫さんに添い寝をしながら、「今日は31日だね、いい天気でよかったね」と、ふつうに語りかけていた。 

「看病のために眠らずに仕事へ行っていた日々も終わりましたが、いまもときどき『あ、これ好きだったな』って父のために飲み物や食べ物を買おうとしてしまうことも。そして『ああ、もう父はいないんだなぁ』と、われに返る自分がいるのです」

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