小池都知事と吉田沙保里が誓う「東京で勝利の“金”獲る」
いろんな日本語が直接耳に入ってしまうので、それが本番で心理的にどう作用するのか……」
小池「選手ならではの興味深い視点ですね。私たちからすると『ホームだから有利だろう』と考えていましたが、逆にマイナスの面もあるということですね」
吉田「ええ、個人差や競技の違いもあると思いますが、その雰囲気をモロに受けてしまう選手がいるかもしれないし、逆に『パワーになる』という選手もいると思います」
小池「テニスの伊達公子選手がかつて、日本での試合中に日本人選手が劣勢に立たされると、会場にため息が漏れることについて言及していました。観客も一体となるというのは、劣勢時は会場全体をネガティブな空気が支配してしまうということなんですね」
吉田「そこをどう切り替えて勝利できるかというのも、シミュレーションが必要なのかなあと」
小池「なるほど。私としては、これから東京大会への“気運”を醸成していきたいと思っています。たとえばボランティアが着るユニホームを、もっと『着たい!』と思ってもらえるクールなデザインに変えたり、さまざまな文化的なプログラムも考えています」