イメージは「ヴァンパイア」『結婚』に見るディーンのこだわり
まず、身につける服の質感。メーンになるロングコートは、つかもうとすると、スルッと手からすり抜けていくような感じのものを選びました。生地のテクスチャーでもヴァンパイアを表現できたらいいなあ、と。小物は、くし、時計、ルービックキューブ、携帯電話など持ち物一つひとつ、古海のシンボルになるようにこだわりました。メタファーとなるたくさんの要素を集約させていく感じですね。柔らかく言うと連想ゲームのようなもので、それはしぐさも同じこと。今回、何か一つ、古海のジェスチャーが欲しいなあと思って、考えたのは髪をなでるしぐさでした。表現が見えない角度であっても、髪をなでつけるしぐさだけで情緒を描写したかった。
ポッケに手をつっこむにしても、いろいろな見せ方があるけれども、そこには不思議な意味が生まれる。演じていて楽しい部分でもあります」
ーー映画をご覧になった感想は?
ディーン「家族に見せるのはしんどいわ〜と思いましたね、正直(笑)」
ーーそれはやはり、ラブシーンが想像よりも過激だったから?
ディーン「そうですね。撮っているときは演技の一環ですけれども、編集されたものを見ると、照れくさいものですね。